靴擦れ


新しい靴を買ったこんなのはもうゴメンだ
自分に合った靴を履いて私は歩いていく

誕生日にさ
割り勘なのはいいんだけど
ジュース代をさ
私から借りてさ
ずぼらな性格
どうかしてるんじゃないの?
ほらあの時も

サイズも知らないくせに
「君に似合いそうだから」なんて
ぶかぶかの靴
ずれた痛みが心地よかった

「欲しいものは欲しいだけ」
こんなのはもうごめんだ
自分で望んだ幸福に私は腐敗していく


なんにも知らないくせに
「君がそういうんなら」なんて
ふわふわの君
ずれた言葉が心地よかった

そばに置いて、癒されて
眺めて、それも素敵
でも今の私には
たぶん必要がない
靴を履くのは歩くためだから
使わないなら捨てないと


新しい靴を買ったこんなのはもうゴメンだ
自分に合った靴を履いて私は歩いていく

かかとの傷が消える頃
痛みが私を歩き出させる。

LYRIC だに